住宅ローンがある人の家計の見直し:教育費・老後資金と、どう両立する?
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※この記事は、特定の金融商品をすすめるものではありません。金額は説明のための試算例で、実際の家計は、収入や家族構成、住む地域などによって大きく変わります。この記事の内容は2026年10月時点のものです。
住宅ローンを返しながら子育てをしていると、「教育費も老後資金も貯めたいけれど、全部はむずかしい」と感じることがあります。毎月の返済は決まっているので、どこから手をつければいいのかが見えにくいところです。
この記事では、住宅ローンがある家計で、お金が重なる時期と、優先順位の考え方、毎月の支出を見直す順番を、順番に整理します。
住宅ローンがある家計で、お金が重なる時期
住宅ローンを返している家計には、大きく分けて3つのお金があります。毎月の返済、子どもの教育費、そして自分たちの老後資金です。
この3つは、かかる時期がそれぞれ違います。ただ、子どもが大学に進むころと、老後資金を貯めたい時期、ローンの返済が続く時期が、重なりやすいのが特徴です。
試算例で、3つのお金を並べる
例えば、子どもが生まれた年に、35歳で35年のローンを借りた場合を考えてみます(説明のための試算例です)。
| 親の年齢 | 子ども | 住宅ローン | 教育費 | 老後資金 |
|---|---|---|---|---|
| 35〜47歳 | 0〜12歳 | 返済が続く | 比べると少なめ(貯めどき) | 少しずつ積み立てる |
| 48〜53歳 | 中学・高校 | 返済が続く | 増えてくる | 積み立てを続ける |
| 54〜57歳 | 大学 | 返済が続く | 一番多くかかる | 積み立てにくくなりやすい |
| 58〜70歳 | 独立 | 70歳まで返済が続く | 終わる | 退職までに追い上げる |
この例では、教育費が一番多くかかる時期に、ローンの返済も続き、老後資金も貯めたい、という3つが重なります。 子どもが小さいうちは、教育費が比べると少ないので、貯めどきになります。
教育費は、公立か私立か、大学に進むかどうかで、大きく変わります。くわしい金額は、文部科学省の「子供の学習費調査」で確かめられます。
優先順位の考え方:時期と額が決まっているお金から
3つのお金を全部同じように貯めるのはむずかしいので、優先順位を決めておくと迷いません。考え方の1つは、「使う時期と額が決まっているお金から」準備することです。
1. 手元に残すお金
病気や急な出費、収入が減ったときに備えるお金です。生活費の数か月分を、預金で取っておきます。これがないと、急な出費のたびに、ほかのお金に手をつけることになります。
2. 教育費
子どもが大学に進むのは、だいたい18歳です。使う時期が先に決まっているので、そこから逆算して、毎月いくら貯めればいいかを決められます。
3. 老後資金
老後資金は、使い始めるのが先なので、長い時間をかけて準備できます。NISAやiDeCoなど、税金の優遇がある制度を使って、少しずつ積み立てる方法もあります。ただし、投資信託など値動きのある商品は、元本が保証されません(iDeCoには元本確保型の商品もあります)。また、iDeCoで積み立てたお金は、原則として60歳まで引き出せません。
4. 繰上げ返済
繰上げ返済は、ほかの備えができてから考える、という位置づけにすると、手元のお金が足りなくなりにくくなります。 返したお金は、あとから取り出せないからです。
ただ、退職後も返済が続く場合や、変動金利で金利が上がった場合は、早めに考えておくと安心です。繰上げ返済と運用のどちらに回すかの考え方は、別の記事で整理しています。
繰上げ返済でどれくらい利息が減るかは、繰上げ返済シミュレーターで確かめられます。
毎月の支出を見直す順番
3つのお金を貯める余裕を作るには、毎月の支出を見直すことも大切です。見直すなら、一度見直すと効果が続く「固定費」からが取り組みやすいです。
保険
住宅ローンを借りて団信に入ると、今の生命保険と保障が重なっていることがあります。家族に必要な保障の額を考え直すと、保険料を見直せる場合があります。ただし、今の保険をやめるのは、新しい保障を確かめてからにします。
通信費・車・サブスクリプション
スマートフォンの料金プランや、使っていない月額サービス、車の維持費なども、毎月かかり続ける固定費です。1つひとつは小さくても、合わせると年に数万円以上変わることもあります。
住宅ローンそのもの
借りたときより金利が低いローンがあれば、借り換えで返済額を下げられる場合があります。ただし、借り換えには手数料や登記費用などがかかります。下がる利息と、かかる費用を比べて決めます。
住居費は、老後まで続くことも考えて
ローンを返し終えたあとも、持ち家には固定資産税や修繕費などがかかります。老後資金を考えるときは、老後の住居費も入れておきます。
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住宅ローン、教育費、老後資金をどう両立させるかは、家族構成や収入によって答えが変わります。自分の家計に合った計画を立てたい場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する方法もあります。
「ガーデン」は、FPが訪問して、無料で相談に乗ってくれるサービスです。老後に必要な資金や、NISA・iDeCoなどの貯蓄・資金運用の方法、収入・支出・貯蓄をもとにしたライフプランについて相談できます。相談の中で、保険などの提案を受けることもあります。利用できる人の条件があるので、申し込む前に公式サイトで確認してください。
おわりに
住宅ローンがある家計では、教育費が一番かかる時期に、ローンの返済と老後資金の準備が重なりやすくなります。優先順位は、手元に残すお金、教育費、老後資金、繰上げ返済の順に、時期と額が決まっているお金から考えると迷いにくくなります。
余裕を作るには、保険や通信費などの固定費から見直すのが取り組みやすい方法です。
まずは、子どもが大学に進む年と、そのときの自分の年齢、ローンの残りの年数を、1枚の紙に並べてみてください。お金が重なる時期が見えてきます。