持ち家にかかる「毎年のお金」はいくら? 固定資産税・管理費・修繕費の目安

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グレーの布の上で、白い家の置物の開いた玄関から硬貨が一列に出て行き、その先に「EVERY YEAR」のカード

※税金や管理費などの金額は、地域や物件によって大きく違います。実際の金額は、納税通知書や管理組合の資料などで確認してください。この記事の内容は2026年10月時点のものです。

家を買うときは、毎月のローン返済に目が向きがちです。ただ、持ち家にはローンのほかにも、税金や管理費、修繕のためのお金が毎年かかります。

この記事では、持ち家に毎年かかるお金を、マンションと戸建てに分けて順番に整理します。

持ち家で、ローンのほかに毎年かかるお金

持ち家にかかる主なお金は、次のとおりです。マンションか戸建てかで、かかるものが少し違います。

マンション戸建て
固定資産税・都市計画税かかるかかる
管理費・修繕積立金かかる(毎月)かからない
修繕費共用部分は修繕積立金でまかなう。部屋の中は自分ですべて自分で用意する
火災保険・地震保険自分の部屋の分建物全体
駐車場代借りる場合にかかる敷地内に停めるならかからない

これらは、ローンを返し終えたあとも、住んでいる限りかかり続けます。 「ローンが終われば住居費はほぼゼロ」とは限らないので、家計の計画にも入れておくと安心です。

固定資産税・都市計画税はいくら?

固定資産税は、毎年1月1日時点で土地や建物を持っている人にかかる税金です。マンションでも戸建てでもかかり、市区町村(東京23区は都税事務所)から届く納税通知書で、年4回などに分けて払います。

税額の決まり方

固定資産税の税額は、市区町村(東京23区は都)が決める「固定資産税評価額」をもとに計算します。税率は、標準は1.4%です(市区町村によって違うことがあります)。

都市計画税は、原則として、市街化区域にある土地や建物にかかる税金です。税率は、市区町村が0.3%までの範囲で決めます。

評価額は、買ったときの価格とは違います。自分の家の評価額は、納税通知書に付いている課税明細書で確かめられます。

新築の建物は、一定の期間安くなる

2031年3月31日までに新築された住宅は、条件を満たすと、建物の固定資産税が2分の1に減額されます。減額される期間は、一般の住宅(戸建てなど)は3年間、3階建て以上のマンションなどは5年間です。

この期間が終わると、建物の固定資産税は本来の額に戻ります。新築の戸建ては4年目、新築のマンションは6年目に、税額が上がったように見えることがあるので、知っておくと驚かずに済みます。

住宅の土地は、税額が下がる特例がある

住宅が建っている土地は、固定資産税の計算のもとになる額が、住宅1戸あたり200㎡までの部分は6分の1に、それを超える部分は3分の1に下がる特例があります。

マンションは、敷地をほかの住戸と共有するので、1戸あたりの土地の持ち分は小さくなります。そのため、土地の税額は戸建てより小さくなりやすく、建物の税額が中心になります。

マンションでかかるお金:管理費・修繕積立金

マンションでは、固定資産税のほかに、管理費と修繕積立金を毎月払います。

管理費

管理費は、共用部分の清掃や設備の点検、管理会社への委託費など、日々の管理に使われるお金です。

国土交通省の「令和5年度マンション総合調査」によると、1戸あたりの管理費の平均は月11,503円です(駐車場使用料などからあてる分を除いた額)。戸数が多いマンションほど、1戸あたりの管理費は低くなる傾向があります。

修繕積立金と、あとから上がることがある理由

修繕積立金は、外壁の塗装や屋上の防水、給排水管の工事など、十数年ごとに行う大きな修繕のために積み立てるお金です。

同じ調査によると、1戸あたりの修繕積立金の平均は月13,054円です。

国土交通省の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」では、20階未満のマンションで、専有面積1㎡あたり月170円〜430円程度が目安の幅として示されています(建物の延床面積によって変わります)。例えば70㎡の部屋なら、月1.2万円〜3万円ほどになります(説明のための例の数字です)。

修繕積立金は、最初は低く設定され、あとから段階的に上がる方式のマンションも多くあります。 同じ調査では、この「段階増額積立方式」のマンションが47.1%で、新しいマンションほど多い傾向です。買ったときの金額のまま続くとは限らないので、購入前に管理組合の長期修繕計画を見ておくと、将来の金額の見通しが立ちます。

駐車場代と、部屋の中の修繕

駐車場を借りる場合は、多くのマンションでは、管理費とは別に駐車場の使用料がかかります。

また、修繕積立金でまかなうのは、外壁や廊下などの共用部分です。部屋の中の設備(給湯器、キッチン、浴室など)の交換や修理の費用は、原則として自分で用意します(くわしくは管理規約で確認できます)。

戸建てでかかるお金:修繕費は自分で積み立てる

戸建てには管理費や修繕積立金がありません。その代わり、外壁や屋根、給湯器などの修繕や交換は、すべて自分で費用を用意します。

外壁や屋根の塗装などは、一度に数十万円以上かかることもあります。時期も金額も自分で決められる一方で、誰かが積み立ててくれるわけではないので、毎月決まった額を修繕用に取っておく考え方があります。

例えば、毎月1.5万円を修繕用に取っておくと、10年で180万円になります(説明のための例の数字です)。マンションの修繕積立金の平均(月13,054円)も、1つの目安になります。

火災保険も、建物全体を自分で契約します。マンションは、共用部分の保険を管理組合がまとめて入っていて、その保険料は管理費から払われています。そのため、自分で入るのは部屋の分だけです。戸建ては建物全体を自分で入るので、保険料は高くなりやすいです。

合計すると、毎月いくら? マンションと戸建ての例

ここまでのお金を、例の数字で月あたりにしてみます(説明のための例の数字です。実際の金額は地域や物件によって大きく違います)。

マンションの例戸建ての例
固定資産税・都市計画税年15万円(月1.25万円)年12万円(月1万円)
管理費月1.2万円なし
修繕積立金・修繕費月1.3万円月1.5万円(自分で取っておく)
火災保険・地震保険年2万円(月約0.17万円)年5万円(月約0.42万円)
合計月約3.9万円月約2.9万円

この例では、マンションは月4万円近く、戸建てでも月3万円近くが、ローンとは別にかかります。マンションで駐車場を借りる場合は、さらに上乗せになります。

今の家に住み続けるか、売って賃貸に移るかを比べるときは、この「ローン以外の住居費」も入れて比べることが大切です。住み続ける?売って賃貸?比較では、ローン以外の住居費(管理費・修繕積立金と、固定資産税の12分の1など)を月額で入れると、賃貸に移った場合と、何年かの住居費の合計で比べられます。

👉 住み続ける?売って賃貸?比較

おわりに

持ち家には、ローンのほかに、固定資産税・都市計画税、マンションなら管理費と修繕積立金、戸建てなら自分で用意する修繕費などが、毎年かかります。どれも、ローンを返し終えたあとも続くお金です。

マンションは、修繕積立金があとから上がることがあります。戸建ては、修繕のお金を自分で取っておく必要があります。

まずは、手元の納税通知書や、管理費・修繕積立金の金額を月あたりにして、合計がいくらになるかを出してみてください。

👉 家を買うときの「諸費用」はいくら?