住み替え時の「仮住まい」にかかるお金はいくら? 費用の内訳と期間の考え方

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ラベンダー色の紙の上に、左右2つの白い家の置物と、その間に硬貨を載せた段ボール箱。家から段ボール、段ボールから家へ矢印が向き、「TEMPORARY HOME」のカードがある

※家賃や初期費用、引っ越し代は、地域や時期、物件によって大きく違います。実際の金額は、不動産会社や引っ越し会社に確認してください。この記事の内容は2026年10月時点のものです。

今の家を売ってから新しい家を探す「売り先行」で住み替えると、新しい家が決まる前に、今の家を引き渡す日が来ることがあります。その間に住む「仮住まい」には、家賃のほかにもお金がかかります。

この記事では、仮住まいが必要になる場面と、かかるお金の内訳、仮住まいを短くする方法を、順番に整理します。

仮住まいが必要になるのは、どんなとき?

仮住まいが必要になるのは、今の家を出る日と、新しい家に入る日の間が空くときです。主に次のような場面があります。

  • 売り先行で住み替えて、新しい家が決まる前に、今の家の引き渡し日が来る
  • 新しい家は決まっているが、完成や引き渡しがまだ先(新築マンションや注文住宅など)
  • 今の家を建て替える、または大きなリフォームをする

住み替えでは、売るのと買うのを同じ日にそろえるのは難しく、どちらかに「すき間」ができやすくなります。 売るのを先にするとすき間に仮住まいが必要になり、買うのを先にすると、一時的に2つの家の住居費がかかります。

仮住まいにかかるお金の内訳

引っ越しが2回になる

仮住まいをすると、「今の家 → 仮住まい」「仮住まい → 新しい家」と、引っ越しが2回になります。引っ越し代は、荷物の量や距離、時期によって変わります。国土交通省によると、引っ越しは3月から4月にかけて依頼が集中し、3月の件数は通常の月の約2倍です。時期をずらした人からは「3月末の土日と比べて引っ越し代が安くなった」という声も紹介されています。仮住まいへの引っ越しと新しい家への引っ越しの時期を選べるなら、混む時期を避けるのも1つの方法です。

賃貸の初期費用と、毎月の家賃

普通の賃貸を借りる場合は、毎月の家賃のほかに、契約するときに次のようなお金がかかります。

  • 敷金(家賃の未払いや、部屋を返すときの修繕などにあてるため預けるお金。差し引いた残りは戻る)
  • 礼金(大家さんに払うお金。戻らない)
  • 仲介手数料(不動産会社に払う手数料)
  • 前家賃、火災保険料、鍵の交換代など

どれがいくらかかるかは物件によって違い、礼金や敷金がかからない物件もあります。

荷物を預けるお金

仮住まいが今の家より狭い場合は、入りきらない荷物をトランクルームなどに預けることがあります。その場合は、預けている間の料金がかかります。

例の数字で、合計を出してみる

例えば、家賃12万円の部屋に6か月住む場合を考えてみます(説明のための例の数字です。実際の金額は地域や物件、時期によって大きく違います)。

項目例の金額
家賃(12万円 × 6か月)72万円
初期費用(敷金・礼金・仲介手数料など。前家賃は家賃に含む)36万円
引っ越し 2回分30万円
合計138万円

この例では、仮住まいだけで100万円を超えます。敷金は部屋を返すときに一部が戻ることがありますが、礼金や仲介手数料、引っ越し代は戻りません。

仮住まいの費用は、今の家を売ったお金から出すこともあるので、売ったときに手元にいくら残るかを先に知っておくと、計画が立てやすくなります。

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仮住まい先の選び方

仮住まい先には、主に次の3つがあります。

普通の賃貸

  • 良い点:選べる物件が多く、家賃は短期向けの物件より抑えやすい
  • 手間:初期費用がかかる。契約によっては、1年未満などの短い期間で解約すると違約金がかかる(契約書の解約の項目を確認する)

マンスリーマンションなどの短期の賃貸

  • 良い点:家具や家電が付いていることが多く、初期費用を抑えやすい。短い期間でも借りやすい
  • 手間:月あたりの料金は、普通の賃貸より高くなりやすい。家族で住める広さの部屋は少なめ

実家など

  • 良い点:家賃や初期費用がかからない、または少なくて済む
  • 手間:通勤や通学の距離が変わることがある。荷物を置く場所が足りないこともある

どれが合うかは、仮住まいの期間と、家族の人数、荷物の量によって変わります。期間が短く荷物が少なければ短期の賃貸、期間が長くなりそうなら普通の賃貸、という考え方もあります。

仮住まいを短くする、なくす方法

仮住まいのお金は、期間が長いほど増えます。短くしたり、なくしたりする方法もあります。

引き渡しの時期を、買主と相談する

今の家を売るときに、引き渡しの日を少し先にしてもらうよう、買主と相談する方法です。

  • 良い点:新しい家を探す時間ができ、仮住まいが短くなる、またはいらなくなる
  • 手間:買主にとってはすぐに住めない条件になるため、応じてもらえないことや、条件によっては買い手が見つかりにくくなることもある

買い先行にする

新しい家を先に買ってから、今の家を売る方法です。

  • 良い点:今の家から新しい家へ直接引っ越せるので、仮住まいがいらない
  • 手間:今の家が売れるまで、2つの家のローンや住居費がかかることがある。売る金額が決まらないまま、新しい家の資金計画を立てることになる

売る時期と買う時期をそろえる

売る家の引き渡し日と、買う家の引き渡し日を、できるだけ近づける方法です。

  • 良い点:仮住まいも、2つの家の住居費も、どちらも短くできる
  • 手間:両方の日程を合わせる調整が必要で、思いどおりにいかないこともある

売り先行と買い先行のどちらが合うかは、別の記事で整理しています。

👉 売り先行?買い先行? マンションから住み替えるときの順番と、お金のつなぎ方

おわりに

仮住まいには、家賃のほかに、賃貸の初期費用や2回分の引っ越し代がかかり、半年ほどでも100万円を超えることがあります。期間が長いほど、お金も増えます。

住み替えの計画を立てるときは、仮住まいが必要になりそうか、必要ならどのくらいの期間かを、先に考えておくと安心です。

まずは、今の家を売ったときに手元にいくら残るかを確かめて、仮住まいの費用を引いてもお金が足りるかを見てみてください。

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